祇園祭で執り行われる舞妓さんの奉納舞って、花街によって演目が違うじゃないですか。
祇園東の奉納舞は小町踊り。
娘が太鼓を叩きながら踊った物が小町踊りの始まりなのですが、これは
あ、まぁお写真でも見ながらドーゾ。
奈良時代に中国から伝わった乞巧奠(きっこうでん)という現在の七夕の原型ともいうべき行事がありました。
女子の手芸上達を願い供物や詩を捧げるのですが、その詩を少女らが踊りながら届けたものが小町踊りの由来です。
それ以降も形や規模を変えながら1000年位続いた行事でしたが、江戸時代に途絶えてしまいました。現在舞われている全国の小町踊りは戦後に再現された物だそうです。
そんな事を頭に置いといて舞妓さんの踊りを見ると、
あぁ、奈良時代の少女ってこんな感じだったんかなーって思う。
一度途切れたり姿形を変えているとはいえ、万葉集や平家物語にもあるような行事が今も続いてるってすげぇ。
そういえば今年の最初に引かれた元芸妓の満彩美さんも、舞妓時代には小町踊りに参加されてたそうな。
で、その満彩美さんのいるお茶屋さん「まん」の満彩野ちゃんが
また小町踊りを踊る。
観光客が見たら、ただ「舞妓さんが踊ってるなー」ですが、そんなサイドストーリーを知ってから見ると、伝統が受け継がれていく瞬間に立ち会えてる気がして感動。
さて前回、撮れっぷりがひどいって書いた涼真ちゃんですけど、
相手は神社。
決して「柱抜いてやろうか!」とか思ってはいけない。
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